ホテル・旅館が押さえておきたい「Expedia」の特徴と強み
オンライン予約が主流となった今、OTA(オンライン旅行代理店)はホテルや旅館にとって欠かせない販路です。
なかでもExpediaは、アメリカや欧州を中心に世界的な知名度を誇るグローバルOTAとして、日本の宿泊施設にとって大きなチャンスをもたらします。
Expediaの最大の特徴は、宿泊に加えて航空券やレンタカーを組み合わせたパッケージ販売に強みを持つ点です。
旅行者はフライトと一緒に宿泊を手配することが多く、自然な流れで予約が成立しやすい仕組みになっています。
さらに、欧米を中心とした訪日外国人旅行者の利用が多いため、インバウンド需要の取り込みに非常に有効です。
一方で、国内利用者数は楽天トラベルやじゃらんに劣り、手数料率も高めという課題があります。
そこで本記事では、ホテル・旅館が押さえておくべきExpediaの強みと注意点を整理し、戦略的に活用するためのヒントを解説します。
Expediaの基本概要

- 運営会社:Expedia Group(本社:米国ワシントン州シアトル)
- 掲載施設数:世界規模で数百万件、日本国内も多数掲載
- 取扱商品:宿泊、航空券、レンタカー、ダイナミックパッケージ など
- 対応言語:世界主要言語
- 手数料体系:
- 基本手数料:12〜15%(地域や支払方法による)
- 検索順位向上ツール:1〜25%(施設によって設定可能)
ホテル・旅館が押さえておきたい「Expedia」の特徴

1. 世界的なブランド力と集客力
- Booking.comと並ぶ世界規模のOTAとして知名度が高い。
- 米国や欧州の旅行者に強く、訪日外国人(インバウンド)需要獲得に有効。
- グループ傘下にHotels.com、Vrbo(バケーションレンタル)などを持ち、多彩な宿泊形態をカバー。
2. 航空券・レンタカーとの強力な連携
- 宿泊だけでなく、航空券・レンタカーなどを含むトータル旅行商品を販売可能。
- 宿泊と交通を一括予約する「Expediaパッケージ」で予約単価を高めやすい。
- 海外旅行者が「航空券予約の延長で宿泊も一緒に確保する」ケースが多く、自然な集客導線を持つ。
3. インバウンド集客への強み
- アメリカ・欧州を中心に圧倒的な会員数を誇り、訪日前の段階で顧客を獲得できる。
- 日本国内OTAではリーチできない外国人旅行者を集客できる点が大きな魅力。
- 海外からの検索に強い露出力を持ち、インバウンド需要が回復する中で効果を発揮。
4. 豊富なプロモーション設定
- 割引キャンペーンや検索順位向上ツールを自由に設定可能。
- 手数料率(最大25%)を上乗せして露出を増やす「Visibility Booster」機能あり。
- 費用負担は増すが、競合施設より優位に露出しやすくなる。
5. 幅広い宿泊形態に対応
- ホテル・旅館だけでなく、リゾート施設、民泊、バケーションレンタルなども掲載可能。
- グループ内のVrbo(Vacation Rental by Owner)と連携し、長期滞在や別荘利用客も取り込める。
宿泊施設にとってのメリット

- 世界規模の顧客基盤を活かした集客力。
- 航空券・レンタカーとのパッケージ販売による予約単価アップ。
- 欧米市場に強く、インバウンド需要獲得に有効。
- プロモーションの柔軟性で露出を高められる。
- 多様な宿泊形態への対応で幅広い顧客層を取り込める。
注意点と戦略
- 基本手数料が高め(12〜15%)が発生。
- 露出向上ツール利用で実質的な手数料が20%超になるケースも多い。
- 国内利用者数は楽天やじゃらんに比べ少なく、国内需要には不向き。
→ Expediaは「インバウンド特化型チャネル」として活用し、国内OTAや自社予約と組み合わせるのが効果的。
まとめ
Expediaは、
- 世界的なブランドと顧客基盤
- 航空券・レンタカー連携によるパッケージ販売
- 欧米・海外市場に強いインバウンド集客力
- 豊富なプロモーション機能
- 多様な宿泊形態対応
を強みとする、インバウンド獲得に欠かせないOTAです。
楽天トラベルやじゃらんが国内需要に強いのに対し、Expediaは「欧米市場×パッケージ販売」に強みを持つ国際OTAとして差別化されています。
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