ホテル・旅館が押さえておきたい「agoda」の特徴と強み
海外OTAのなかでも、アジア圏に特化して圧倒的な存在感を放つのが「agoda」です。
シンガポール発のOTAとして、東南アジア・中国・韓国などの旅行者に強く支持されており、訪日観光客の集客を狙うホテルや旅館にとって欠かせない販売チャネルとなっています。
agodaの最大の特徴は、AIによるダイナミックプライシングで常に最安値を提示しやすい点。価格比較サイトでも上位に表示されやすく、予約の獲得力は非常に高いといえます。
また、航空券や空港送迎、アパートメントや民泊など多様な商品を扱っており、幅広い旅行スタイルに対応できるのも強みです。
一方で、最安値戦略ゆえに利益率が下がりやすく、国内旅行者への訴求力は楽天やじゃらんに劣ります。そこで本記事では、ホテル・旅館が知っておくべきagodaの強みと注意点を整理し、インバウンド需要を最大限に取り込むための活用ポイントを解説します。
agodaの基本概要

- 運営会社:Booking Holdings グループ(本社:シンガポール)
- 掲載施設数:世界中で数十万件、日本国内の宿泊施設も多数掲載
- 取扱商品:宿泊、航空券、空港送迎、体験・アクティビティ
- 対応言語:多言語対応(アジア圏に特に強み)
- 手数料体系:
- 基本手数料:12%
- AIによる露出向上プログラム(オプション):+10〜15%
- 事前決済割増:なし
ホテル・旅館が押さえておきたい「agoda」の特徴

1. アジア市場に強いブランド力
- シンガポール発のOTAとして、アジア圏の旅行者に圧倒的な知名度を持つ。
- 中国、韓国、東南アジアからの訪日観光客を取り込むのに有効。
- Booking Holdings グループに属し、国際的なネットワークも強力。
2. 最安値を打ち出す価格戦略
- AIによる動的価格調整(ダイナミックプライシング)で、常に他サイトより安い価格を提示しやすい。
- 価格比較サイトでも「最安値表示」になりやすく、予約獲得力が高い。
- その一方で、施設側の利益率が圧迫されやすい点は注意が必要。
3. インバウンド需要に強い集客力
- アジア各国の利用者が多く、訪日外国人の集客に直結する。
- 特に東南アジアや中国・韓国からの旅行者に利用されやすい。
- 日本国内OTAではカバーしにくいアジア圏顧客を取り込める点が大きな強み。
4. プロモーションプログラムの柔軟性
- 露出を高めるための「AI掲載順位強化プログラム」が用意されており、+10〜15%の手数料で上位表示が可能。
- キャンペーンやクーポン配布の仕組みが充実。
- 柔軟な販売戦略が可能な反面、コスト増加リスクもある。
5. 幅広い宿泊形態に対応
- ホテル・旅館に加え、アパートメントや民泊、ゲストハウスなどの宿泊施設も幅広く掲載。
- 多様な旅行スタイルに対応し、若年層・グループ旅行者の利用も多い。
宿泊施設にとってのメリット

- アジア圏に強く、訪日外国人需要を獲得しやすい。
- AIによる価格戦略で最安値表示になりやすく、予約獲得力が高い。
- プロモーションの柔軟性で露出をコントロール可能。
- 宿泊形態の多様性に対応できるため、幅広い顧客層を取り込める。
- グローバルOTAグループの一員として、国際的な販売網を活用可能。
注意点と戦略
- 最安値戦略により、利益率が下がりやすい。
- 手数料(12%〜最大27%近く)が高くなる可能性がある。
- 国内旅行者向けには弱く、国内需要は楽天やじゃらんに劣る。
→ agodaは「アジア圏インバウンド集客チャネル」として活用し、国内OTAや自社予約との組み合わせが重要。
まとめ
agodaは、
- アジア市場に強いブランド力
- AIによる価格戦略と最安値表示
- インバウンド需要(特にアジア圏)の強さ
- 柔軟なプロモーション施策
- 多様な宿泊形態対応
を強みに持つ、アジア圏特化のグローバルOTAです。
楽天トラベルやじゃらんが国内利用者、Booking.comやExpediaが欧米を中心とした利用者に強いのに対し、agodaは「アジア圏インバウンド需要 × 最安値戦略」で差別化されています。
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