公式サイト予約とOTA予約、トラブルが起きやすいのはどっち?
旅行や出張でホテルを予約するとき、
多くの人が迷うのが「どこで予約するか」。
楽天トラベル、じゃらん、一休.com、Booking.comなどのOTA(オンライン旅行代理店)を使うか、
ホテルの公式サイトから直接予約するか。
料金・ポイント・手軽さ―。
それぞれに魅力はありますが、実は“トラブルの起きやすさ”にも違いがあります。
SNSや口コミを見ても、
「予約が通っていなかった」「返金してもらえない」「部屋タイプが違う」など、
予約経路が原因のトラブルが年々増えています。
この記事では、旅行者目線で
「公式サイト予約」と「OTA予約」の違い・リスク・おすすめ使い分け法を徹底解説します。
まず整理:OTAと公式サイトの違い
| 比較項目 | 公式サイト予約 | OTA(旅行予約サイト) |
|---|---|---|
| 予約元 | ホテル直営サイト | 中間業者(楽天・Booking.comなど) |
| 支払い先 | ホテル | OTAまたはホテル |
| ポリシー | ホテル独自ルール | OTA統一ルール+ホテル規約 |
| メリット | 柔軟対応・正確情報 | 比較しやすい・ポイント豊富 |
| デメリット | 比較に手間 | トラブル時に仲介が入る |
OTAは「第三者が間に入る仕組み」であることが最大の違いです。
この構造が、トラブル発生時の“責任の所在”を複雑にしています。
OTA予約とは?
「便利だけど、責任の線引きが曖昧」
メリット
- 複数ホテルを一括比較できる
価格・立地・口コミをまとめて見られる。 - ポイント・クーポンが豊富
楽天ポイント・じゃらん限定割など、実質値引きが可能。 - 外国語対応・アプリ操作が簡単
海外予約にも強い(Booking.com・Agodaなど)。
デメリット
- トラブル時の問い合わせ窓口が“二重”になる
→ OTAとホテルの間で「どちらの責任か」が曖昧。
例:
「キャンセルしたのに返金されない」
→ OTA「ホテルに確認してください」
→ ホテル「OTA経由なのでこちらでは対応できません」
この“たらい回し構造”が最大の落とし穴です。
- 予約情報の齟齬(ずれ)が起きることがある
OTA経由のシステム連携は、自動同期。
そのため、リアルタイム在庫のタイムラグで「オーバーブッキング(重複予約)」が発生することがあります。 - 特典・リクエストが反映されにくい
「禁煙希望」「高層階希望」などの細かい要望は、
OTA経由ではホテルに正確に伝わらないことも。
公式サイト予約とは?
「手間はかかるが、トラブル対応は最も強い」
メリット
- ホテルと直接契約するため“即時対応”が可能
トラブル発生時は、フロント・予約担当者が直接対応できる。
→ 返金・変更・延泊などの判断が早い。 - 正確な情報と限定特典
OTAには出ていないプランや特典がある。
例:
- 公式サイト限定プラン(朝食無料/部屋アップグレード)
- 公式ベストレート保証(最安値保証制度) - リピーター特典・会員制度が使える
ホテル独自の会員制度(例:マリオット・IHG・東急ステイなど)で、
宿泊実績やポイントが蓄積される。
デメリット
- 比較検索に時間がかかる
複数ホテルを比較するのは手間。 - 一部公式サイトが使いにくい
特に地方ホテルでは、予約UIが古く見づらいことも。
実際に多い「予約トラブル」事例を比較
| トラブル内容 | OTA経由 | 公式サイト |
|---|---|---|
| 予約データの行き違い | 多い(在庫同期エラー) | ほぼなし |
| 返金までの時間 | 遅い(2〜4週間) | 早い(即日〜数日) |
| 部屋タイプの相違 | あり(情報更新遅れ) | ほぼなし |
| 特別リクエストの反映 | 伝達漏れあり | 直接反映可 |
| キャンセル料トラブル | OTA・ホテル間で責任不明 | 明確・直接交渉可 |
つまり、“スピード”と“責任の明確さ”では公式サイトが圧倒的に有利です。
実際に起きたOTAトラブル事例(口コミより)
事例①:返金が2か月後になった(30代女性/東京)
台風で新幹線が止まり、OTA経由のホテルをキャンセル。
OTAは「返金します」と言ったが、実際にカード返金されたのは2か月後。
→ OTA→カード会社→ホテル→OTA→カード会社…という二重処理で遅延。
事例②:予約はあるのにホテルで「データが届いていない」(40代男性/大阪)
OTAのアプリで予約完了。
到着したら「予約が見つかりません」。
後日、サーバーエラーで同期漏れだったと判明。
→ OTA・ホテル双方の責任が不明。補償なし。
事例③:宿泊税が“現地払い”になると知らなかった(20代女性/福岡)
OTAでは「税込」と書いてあったのに、
チェックアウト時に宿泊税200円を請求された。
→ OTAの表示仕様(税別表示)による誤解。
OTAがトラブルになりやすい“構造的理由”
- 三者間契約の複雑さ
旅行者 ⇔ OTA ⇔ ホテル
→ 問題発生時の責任所在が不明瞭。 - 自動システム連携
人間の確認を介さないため、在庫・価格のズレが起きる。 - 返金・変更処理に時間がかかる
決済がOTA口座経由で行われるため、再処理が煩雑。 - 国際サイトでは時差・言語壁がある
海外OTA(Agoda、Booking.com)では英語メールのみ対応のことも。
一方で、公式サイトの「安心対応」実例
例①:ホテル側の判断でキャンセル料免除
台風による交通遮断を伝えたら、即日全額返金(公式サイト予約)。
例②:部屋アップグレードや変更に柔軟対応
到着が遅れたが、電話一本で延泊・プラン変更OKに。
例③:公式サイト限定で24時間前までキャンセル無料
OTAでは3日前締切、公式では前日まで無料。
→ 公式予約では「人間が最終判断できる余地」がある。
料金面ではOTAが安い? → 実は差は小さい
近年、ホテル側も“ベストレート保証”を掲げており、
「公式サイトが最安値」になるケースが増えています。
比較例:
- OTA価格:12,800円
- 公式サイト:12,800円(朝食付き+ポイント1%)
→ ほぼ同額でも“特典+柔軟性”を考えると公式の方が得。
注意点:
OTAのクーポン適用時だけ一時的に安く見えるが、
総額(税・サービス料込み)では同等か高くなる場合もあります。
「トラブルの少なさ」で見るとこうなる
| 項目 | OTA予約 | 公式サイト |
|---|---|---|
| 価格 | ◎(比較可能) | ○(ベストレート保証あり) |
| 手軽さ | ◎(アプリ操作) | △(サイト別操作) |
| 柔軟対応 | △(仲介経由) | ◎(直接交渉可) |
| トラブル発生率 | 高い | 低い |
| 返金スピード | 遅い(海外サイトで特に) | 早い |
| 安心感 | △ | ◎ |
結論:
- 「短期・価格重視」→ OTAが便利
- 「安心・柔軟性重視」→ 公式サイトが安全
トラブルを防ぐための“予約前チェックリスト”
✅ 支払い方法(即時決済/現地決済)を確認
✅ キャンセルポリシーをスクリーンショット保存
✅ 宿泊税・入湯税が含まれているか確認
✅ 予約メールの送信元が「公式」か「OTA」か明確にする
✅ 到着前日に“確認連絡”を1本入れる
宿泊業界の視点:
なぜホテル側は“公式予約”を推奨するのか
- OTA経由は手数料(10〜20%)が発生する
- 顧客データが取得できず、リピーター戦略が立てにくい
- トラブル発生時の説明コストが高い
そのため、多くのホテルでは公式予約に特典を付け、
“直予約率”を高める方針を取っています。
まとめ:
“価格の安さ”より、“安心の強さ”で選ぶ時代へ
OTA予約は便利で早い。
しかし、“トラブル時の解決スピード”では公式サイトが圧倒的。
- 日程確定・価格重視 → OTA(比較・クーポン重視)
- 柔軟対応・安全重視 → 公式サイト(直接交渉可)
つまり、これからのホテル予約で大切なのは、
「安さ」ではなく「リスクの少なさ」**です。
安心して泊まれる旅の第一歩は、
“誰と契約しているのか”を理解すること。
それを知っていれば、
「トラブルになっても慌てない旅行者」になれます。
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