ホテル・旅館が押さえておきたい「Booking.com」の特徴と強み
近年、旅行者の予約方法はオンラインへと完全にシフトし、OTA(オンライン旅行代理店)は宿泊施設にとって欠かせない販路となっています。
中でも、Booking.comは世界最大級の利用者数と掲載数を誇るグローバルOTAとして、日本のホテル・旅館にとっても重要な存在です。
欧米やアジアを中心に世界中の旅行者を取り込み、43言語対応でインバウンド需要に強いBooking.comは、国内OTAではカバーしきれない顧客層へのアプローチを可能にします。
一方で、高い手数料や価格競争といった課題もあり、戦略的な活用が求められます。
本記事では、ホテル・旅館が知っておくべきBooking.comの強みと注意点を整理し、効果的に活用して集客と収益を最大化するためのヒントを解説します。
Booking.comの基本概要

- 運営会社:Booking Holdings Inc.(本社:オランダ・アムステルダム)
- 掲載施設数:世界最大級(数百万件規模、日本国内も多数)
- 取扱商品:宿泊、アパートメント・別荘、航空券、レンタカー、空港送迎 など
- 対応言語:43言語
- 手数料体系:
- 基本手数料:12%
- 事前カード決済:契約条件により別途2.3%が発生する場合あり
- 露出強化プログラム:
- プリファード参加:+3%
- プリファードプラス(上位版):+5%
ホテル・旅館が押さえておきたい「Booking.com」の特徴

1. 世界最大級の集客力
- 世界220以上の国と地域に展開し、掲載数・利用者数ともに世界最大規模。
- 日本国内だけでなく、訪日外国人旅行客(インバウンド)の集客に圧倒的な強みを持つ。
- 欧米・アジアを中心とした幅広い顧客にアプローチ可能。
2. 強力なダイナミックプライシング
- 需要や時期に応じて価格を最適化するアルゴリズムを導入。
- OTA内で「最安値」を打ち出しやすく、予約転換率が高い。
- 柔軟な料金調整により、稼働率向上が期待できる。
3. 幅広い顧客層とリーチ
- インバウンド需要:43言語に対応し、世界中の旅行者を取り込める。
- レジャー層:リゾートや都市観光に強く、カップル・ファミリー利用が多い。
- 長期滞在・民泊需要:ホテルだけでなく、アパートメント・別荘・ゲストハウスも掲載可能。
→ 日本国内OTAにはない宿泊スタイルの多様性が強み。
4. 露出強化プログラム
- プリファード(+3%):検索順位を上げ、予約転換率を高められる。
- プリファードプラス(+5%):さらに上位表示され、露出効果が増大。
- 口コミ数や稼働率など一定基準を満たすことで参加可能。
→ 費用負担は増えるが、集客効果は大きい。
5. インバウンド集客に強い仕組み
- 世界規模での広告出稿により、訪日前から旅行者を獲得可能。
- 日本語ページに加え、多言語対応ページを自動生成。
- 決済やカスタマーサポートも国際基準で整備され、安心感を提供。
宿泊施設にとってのメリット

- 世界最大級の利用者数による圧倒的な集客力。
- インバウンド需要を効率的に獲得できる。
- 料金戦略(ダイナミックプライシング)で稼働率を最大化。
- 露出強化プログラムによる販売促進効果。
- ホテル以外の宿泊形態も掲載可能で、幅広い顧客層を取り込める。
注意点と戦略
- 手数料は12%〜最大17%近くになる場合もあり、コストが高い。
- プリファード参加で利益率がさらに圧迫される可能性。
- 価格競争が激しく、他OTAや自社予約サイトとの差別化が課題。
→ Booking.comはインバウンド集客の強力なチャネルと位置づけ、自社予約や国内OTAとバランスよく併用することが重要。
まとめ
Booking.comは、
- 世界最大級の集客力
- ダイナミックプライシングと高い予約転換率
- 幅広い宿泊形態の取り扱い
- 露出強化プログラム
- インバウンド需要への強み
を兼ね備えた、国際的に最も影響力のあるOTAです。
楽天トラベルやじゃらんが国内顧客基盤に強みを持つのに対し、Booking.comは「インバウンド特化 × 世界最大級の集客力」というポジションで差別化されています。
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