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返金不可プランは本当に危険?選んでいい人・ダメな人

「同じホテルなのに、プランによって2,000円も違う」
その安い方のプランをよく見ると、
小さく書かれている文字―「返金不可」。

「どうせキャンセルしないから大丈夫」と思って選ぶ人も多いでしょう。

しかし、実はこの“返金不可プラン”こそ、宿泊トラブルの代表格です。

一度予約すると、日付変更・キャンセル・返金の一切ができない。
さらに、天候・病気・交通機関の遅延など本人の責任でなくても返金されないケースがほとんど。

この記事では、
返金不可プランの仕組み・リスク・賢い選び方を、
「選んでいい人」「選ぶと後悔する人」という視点から徹底的に解説します。

そもそも「返金不可プラン」とは?

返金不可(Non-Refundable)とは、
予約確定と同時にキャンセル料が100%発生するプランを指します。

つまり、
予約した瞬間に支払いが確定し、
その後のキャンセル・日付変更・人数変更などは一切できません。

=「予約=購入」と同じ扱い。

返金不可プランの一般的な特徴

項目内容
支払いタイミング予約時に即時決済(クレジットカード)
キャンセル料予約成立時点で100%
日程変更不可(キャンセル扱い)
返金対応原則なし(天候・体調不良でも)
割引率通常より5〜20%安い

安さに惹かれる一方で、自由度が極端に低いのが最大のデメリットです。

なぜ「返金不可」なのか?ホテル側の事情

ホテルが返金不可プランを設定するのは、在庫管理と売上安定のためです。

  • 早期に客数を確定できる
  • 無断キャンセルのリスクを回避できる
  • 確定収益として経営計画に反映できる

つまり、「返金不可プラン」はホテルにとって“確定予約”という保険なのです。

その代わり、
宿泊者には「安く提供する代わりに、変更・返金できない」という条件を提示します。

安いのはなぜ?

返金不可プランの「価格構造」

返金不可プランは、ホテルにとってリスクゼロの売上
そのため、割引率が高く設定されています。

例:同条件での比較

プラン名料金(1泊)キャンセル規定
通常プラン(返金可)13,000円2日前まで無料
返金不可プラン11,000円即時100%

→ 2,000円(約15%)安いように見えても、
キャンセル時は全額損失となるリスクを伴います。

返金不可プランでよくあるトラブル事例

ケース①:交通トラブル(台風・新幹線運休)

「災害で行けなかったのに、返金されなかった」

返金不可プランは天災・交通麻痺でも対象外が原則。
一部ホテルが特例で対応する場合もありますが、保証義務はありません。

ケース②:体調不良・急な出張キャンセル

「コロナ陽性になったが、返金されなかった」

体調不良・感染症なども「個人都合」扱い。
診断書を提出しても、返金はホテルの善意対応に留まります。

ケース③:日程変更できず宿泊権を失う

「翌日に変更したい」と申し出たが、「キャンセル扱い」とされた。

返金不可は“日程変更=キャンセル”扱い。
再予約は再度支払いが必要になります。

ケース④:OTA経由だと問い合わせ先が分からない

「返金を求めたら、ホテルとOTAでたらい回しにされた」

返金不可プランは予約サイト(OTA)とホテルの責任が分離
どちらも返金を認めないケースが多く、結果として「泣き寝入り」になることも。

返金不可プランを“選んでいい人”

返金不可プランが「絶対に悪い」わけではありません。
条件が合えば、お得に活用できます。

以下の特徴に当てはまる人は、選んでも後悔しないタイプです。

1. 旅行・出張日程が完全に確定している人

→ 飛行機・新幹線などもすでに予約済み。
→ 急な変更がほぼない。

例:

  • 学会・結婚式・試験など固定日程のイベント
  • 長期休暇を利用した旅行

2. キャンセルリスクより価格を優先する人

→ 「多少の損は覚悟でも安く泊まりたい」という明確な意思がある。

特に向いている:

  • 若年層の格安旅行
  • 海外ホテル(円安時に価格を固定したい)

3. 宿泊地が自宅・勤務先に近く、移動リスクが少ない人

→ 台風や交通障害の影響を受けにくいエリアの宿泊。

4. クレジットカードの旅行保険を活用できる人

→ 一部のゴールドカード以上では「キャンセル補償」が付帯。
(例:JCBゴールド、アメックス・プラチナなど)

返金不可プランを“選んではダメな人”

以下に該当する人は、返金不可プランを避けるのが賢明です。

1. 旅行日程が不安定な人

→ 出張・学校行事・家族予定など、変更の可能性がある場合はリスク大。

例:

  • 子どもの体調次第で予定が変わる
  • 仕事の出張日が前後する

2. 台風・雪など天候リスクがある季節に旅行する人

→ 夏・冬の旅行は自然災害で交通が止まりやすい。

3. 高額宿泊プラン(2万円以上/泊)を利用する人

→ 損失額が大きく、1回のキャンセルで“節約分の何倍も損”する。

4. 海外OTAを利用する人

→ サポートが英語のみ・時差あり・返金処理が遅延する。

返金不可プランを選ぶときの“安全対策”

選ぶ場合でも、以下のポイントを押さえておけばリスクを最小化できます。

1. 予約画面で「返金不可」「No Refundable」の文言を必ず確認

→ OTAでは小さく書かれていることが多いので注意。

2. 決済直後に「キャンセル規定」画面をスクリーンショット保存

→ 後で確認・交渉時の証拠になります。

3. 旅行保険・クレカ付帯保険で“キャンセル補償”があるか確認

→ 海外・高額宿泊のときは必須。

4. OTAではなく、ホテル公式サイトの返金不可プランを選ぶ

→ 万一の交渉・変更対応がスムーズ。
 (OTA経由より柔軟に対応してもらえることが多い)

5. 万が一のときは「変更扱い交渉」も可能

→ 一部ホテルでは、同料金プラン内で“日付変更”対応してくれる場合あり。
(ただし返金は不可)

返金不可プランと「早割プラン」の違い

混同されがちな2つのプランの違いを整理しましょう。

項目返金不可プラン早割プラン
割引率高め(10〜30%)中程度(5〜10%)
支払い即時決済宿泊日 or 事前決済
変更・返金不可期限内なら可
向いている人日程固定の人予定確定後に予約する人

ポイント:
「早割プラン」は返金不可でないことが多く、安全性が高い。
→ 安く泊まりたいなら、まず“早割”から検討を。

実際に返金不可で「助かった」ケース

  • 海外ホテルを円安前に予約しておき、結果的に得した。
  • 同一ホテルで最安値を確保できた(GW・夏休み)。
  • 出張で日程確定しており、会社経費でリスクゼロ。

「変更のない確実な旅」では有効。

実際に返金不可で「損をした」ケース

  • 台風で飛行機が欠航し、宿泊費全額パー。
  • 体調不良で旅行を中止、返金なし。
  • OTA経由で返金申請しても、3週間放置。

「不可抗力」にも一切対応しないのが現実。

結論:

返金不可プランは“上級者向けのリスク割引”

返金不可プランは、確かに安い。
しかし、それは「リスクを買っている」ということ。

このプランを選んでいいのは、

  • 日程確定
  • 変更リスクゼロ
  • 保険または企業経費対応

という「上級旅行者」だけです。

少しでも予定が不安定なら、
“安さより安心”を選ぶ方が結果的に得。

ホテル予約の鉄則は、こうです。

「返金不可は“賭け”、返金可は“保険”。」

どちらを選ぶかは自由ですが、
リスクを理解して選べば、どちらも正解です。

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