ホテル・旅館が押さえておきたい「じゃらんnet」の特徴と強み
近年、旅行者の予約行動はパッケージツアーから個人手配へと大きくシフトし、オンライン予約の需要は年々高まっています。
その中でOTA(Online Travel Agency:オンライン旅行代理店)は、宿泊施設にとって集客の柱となる存在です。
国内OTA市場においては「楽天トラベル」と並び、じゃらんnetが圧倒的な存在感を放っています。
リクルートグループの強力なブランド力を背景に、雑誌「じゃらん」から続く認知度、幅広い世代に響く広告戦略、多彩なキャンペーン施策により、多くの旅行者から支持を集めています。
本記事では、ホテル・旅館が知っておくべきじゃらんnetの強みと活用メリット、注意点を整理し、OTAを効果的に活用するためのヒントを解説します。
じゃらんnetの基本概要

- 運営会社:株式会社リクルート
- 掲載施設数:約32,000件(国内最大級)
- アクセス数:楽天トラベルと並ぶ国内トップクラス
- 取扱商品:宿泊、体験・アクティビティ、航空券、バス、レンタカー、ダイナミックパッケージ(じゃらんパック)
- 手数料体系:
- 1名利用:6%
- 2名以上利用:8%
- 事前決済割増:+2%
- ポイント原資:2名以上利用時+2%
- インバウンド集客サービス利用時:12%
ホテル・旅館が押さえておきたい「じゃらんnet」の特徴

1. リクルートグループのブランド力と認知度
- 雑誌「じゃらん」から続く歴史とブランド力により、幅広い世代に強い認知度を持つ。
- テレビCM・SNS広告、公式キャラクター「にゃらん」を活用したプロモーションで親しみやすさを演出。
→ 新規顧客獲得力が高いのは、リクルートのバックアップあってこそ。
2. 豊富なキャンペーンと特集企画
- じゃらんスペシャルウィーク:定期開催の大型セールで集客力が非常に高い。
- 特集ページの充実:家族旅行、ペット同伴、日帰り温泉など、多彩なテーマでニーズに直結。
- クーポン施策:ダイナミックパッケージや宿泊割引で予約を後押し。
→ 販促施策の多彩さが、宿泊施設の露出と予約率を高める。
3. 幅広い利用者層へのリーチ
- ファミリー層:雑誌やCMの影響で子連れ・家族旅行需要を強力に獲得。
- 若年層・カップル層:お得なクーポンや特集コンテンツにより20〜30代に人気。
- ビジネス層:出張向けの「日帰り」「ビジネスプラン」検索機能が充実。
→ 特にファミリー層の獲得力は楽天トラベルとの差別化ポイント。
4. 地域特化型の強み
- 雑誌「じゃらん」での地域別特集をそのままWebに展開。
- ローカル旅行や観光施設とのコラボが多く、地域密着型の集客力を発揮。
- 自治体・観光協会とのタイアップ企画が豊富で、地方宿泊施設の強い味方に。
5. 独自の機能・差別化施策
- ポイントプログラム:Pontaポイント・dポイントに対応し、普段の買い物利用者を取り込める。
- 細かい検索機能:ペット可、日帰り、出張など、顧客のニーズに寄り添った絞り込みが可能。
- ダイナミックパッケージ:宿泊+交通をセット販売でき、利便性と予約単価を向上。
宿泊施設にとってのメリット

- 高いブランド力と知名度に支えられた集客力。
- 販促施策が多彩で、キャンペーン活用による予約増が期待できる。
- ファミリー層に強い顧客基盤。
- 地域密着型のプロモーションによる地方集客力。
- ポイント・検索機能・パッケージ販売による利便性強化。
注意点と戦略
- ポイント原資(2%)やキャンペーン参加によるコスト負担は増加傾向。
- 大手ゆえに施設数が多く、競合との差別化が難しい。
- 利用者の価格感度が高いため、価格競争に巻き込まれやすい。
→ 自社予約サイトや他OTAと併用し、差別化コンテンツやプラン作成で存在感を高めることが重要。
まとめ
じゃらんnetは、
- ブランド認知度と広告力(リクルートのバックアップ)
- 豊富なキャンペーン施策(スペシャルウィーク・特集・クーポン)
- ファミリー層中心の幅広い顧客層
- 地域密着型の集客力
- 差別化機能(ポイント・検索・パッケージ販売)
といった強みを持つ国内最大級OTAです。
楽天トラベルが「ポイント経済圏と施設ページの自由度」に強みを持つのに対し、じゃらんnetは「ブランド力・ファミリー層・地域集客」に強いOTAとして差別化されています。
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