ホテル・旅館が知っておくべき「楽天トラベル」の特徴と活用ポイント
近年、旅行者の手配方法はパッケージツアーから個人旅行へとシフトし、オンライン予約の需要は年々増加しています。
こうした中で、OTA(Online Travel Agency:オンライン旅行代理店)は宿泊施設にとって欠かせない販売チャネルとなりました。
国内では「じゃらんnet」と「楽天トラベル」が二大巨頭として圧倒的なアクセス数を誇り、とくに楽天トラベルは楽天グループの強大な経済圏を活かした集客力が魅力です。

楽天トラベルの基本概要
- 運営会社:楽天グループ株式会社
- 掲載施設数:約39,000件(国内最大級)
- アクセス数:じゃらんと並ぶ国内トップクラス
- 取扱商品:宿泊、航空券、バス、レンタカー、ダイナミックパッケージ(楽パック)
- 手数料体系:
- 1名利用:7%
- 2名以上利用:8.25%
- 事前決済割増:+2%
- 2名以上利用時ポイント負担:+1%
- アフィリエイト:+1.3%
- インバウンド予約:10%
- ボーナスプログラム(掲載順位強化オプション):+3%
ホテル・旅館が押さえておきたい「楽天トラベル」の特徴

楽天トラベルの強み
1. 楽天経済圏との連動力
- 楽天ポイントが貯まる・使えることで、楽天市場や楽天カードユーザーをそのまま旅行顧客に転換。
- 「楽天スーパーSALE」や「お買い物マラソン」との連動キャンペーンで集客効果が高い。
- ポイント経済圏により、リピート利用の可能性が高い。
2. カスタマイズ性の高い施設ページ
- 他OTAと異なり、施設側がページのレイアウトや訴求を工夫できる。
- 自社サイトに近い自由度で情報発信可能。
- SEO効果が高く、検索経由の集客にも強み。
3. 幅広い顧客層の獲得
- 楽天市場利用者(主婦層・ファミリー層)によるレジャー旅行。
- 楽天カード利用者によるビジネス出張。
- 楽天アプリ経由の若年層利用者。
- 楽天ポイント活用を重視するシニア層。
4. インバウンド対応
- 多言語ページを提供(英語・中国語など)。
- インバウンド予約手数料は10%と割高だが、訪日需要を取り込みやすい。
5. 新機能・差別化施策
- 楽天Rメール・ページ作成機能:宿泊施設の独自情報発信を可能にし、OTA内での差別化を図れる。
宿泊施設にとってのメリット

- 国内最大級の顧客基盤を活用できる。
- ポイント経済圏によるリピーター獲得が期待できる。
- 自社らしさを打ち出せるページカスタマイズ性。
- 成果報酬型で初期費用不要、リスクが低い。
- キャンペーンや販促施策による露出増加。
注意点と戦略
- 手数料は一見標準的だが、ポイント負担やオプションで実質的なコストが増加しやすい。
- インバウンド手数料(10%)やボーナスプログラム(+3%)を利用すると、利益率が圧迫される可能性あり。
- OTA集客に依存しすぎず、自社予約システムと併用することが収益最大化の鍵。
まとめ
楽天トラベルは、国内最大級の集客力・楽天経済圏の顧客基盤・自由度の高い施設ページという強みを持ち、ホテル・旅館にとって外せないOTAです。
一方で、ポイント負担や手数料増を踏まえた戦略設計が不可欠。OTA依存を避け、自社予約とのバランスを取りながら活用することで、安定的な集客と収益の両立が可能となります
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